さよなら。ごめんね。
26日金曜日の明け方、伯母の家の猫「チビ」♀が亡くなった。
享年17歳。


もう何年も前から腎臓が悪くて、朝晩、薬を飲ませ続けていた。
インターフェロンも飲ませていた。
カリウム値が低くて、週に1回、点滴に連れて行っていた。
血糖値が高くなってしまって、毎日インスリン注射をしていた。

ここしばらくの間は、口内炎がひどく、
口の中が爛れた状態で、いつも涎を垂らし、
ご飯を食べたくても食べられない状態だった。
体力が無くなって、トイレまで行けなくて、
その辺にオシッコをしてしまっていた。


チビは、痩せこけて、鼻が詰まった状態で、
口をちょっと開き、舌を少し出して、フーフー息をしてた。
見るのも辛くて、

「ここまでして生かせておく意味はあるのか」

と時々考えていた。
だって、治る可能性があるワケじゃなく、
ただの延命治療で、本人(本猫)が望んでいるのかなんてわからない。
むしろ、病院に行くとわかると逃げていたし、
薬も嫌がっていたし。
正直、私には、よくわからなかった。


まぁそんなだから、私は掃除狂になって、
毎日掃除や洗濯をしていたのだけれど、
ここ1週間くらいはあまりにひどくて、
もう洗濯してもキリがない、と放置していた。

家に帰ると、居間と廊下と伯母の部屋は、
強烈な動物園のニオイが漂ってる状態で、
だから私は家にいるのがイヤで、イヤで。
部屋に引きこもったり、外に出るようにしていた。

チビが私に近寄ってきても、話をして、頭ナデナデはしても、
抱っこはしなかった。
というか、できなかった。



金曜日、お昼に家に帰り、玄関を開けた瞬間、

 「あっ」

と思った。
第六感というヤツなのかわからないけれど。

別に家が何か変わっていたわけじゃない。
いつもと同じ散らかった家だったけど、
何か、空気が私にそう教えさせた。

伯母はいなく、居間には誰もいなかった。
私の部屋はドアを閉めているので、誰かいるはずはなく、
伯母の部屋に行くと、
モモ(もう1匹の猫でチビの子。♀)が寝ていた。

 「モモー、モンたん」

と呼ぶと、ちょっと私を見て、また寝てしまった。
なんだか背中に哀愁が漂っていた。(ただ眠かっただけかも。笑)
モモはチビが具合が悪くなってから、
伯母がチビにかかりっきりでいじけていたのだけど・・・

そして、ベッドの上にチビがいた。
タオルの上に寝かされて、タオルを首までかけてあって。

 「チビー」

と呼んで見たけど、何の反応もしなかった。
触ると、硬く、冷たくなっていた。
死んでいた。

 「あぁ、やっぱり。」

そう思った。
もう、いつ死んでもおかしくないと思ってたから、
悲しいとか、残念とか、あまりそういう感情はなかった。


でも。

 「ごめんね。」

そう思った。


いくら汚いとはいえ、
もうちょっと、チビに優しくしてあげればよかったとか、
抱っこしてあげればよかったとか、
そういう後悔と自責の念が沸々と湧いてきた。

私にとってチビは、あくまで「伯母の猫」で先住者。
(私は猫好きですが。)
伯母にとっては子供であり、伴侶であり、相方。
諦めてはいただろうけど、伯母のことを思うと・・・。
言葉に詰まる。

そして
チビが汚すことが、私にとってストレスの一つであったのに、
今は、私の中には少し喪失感が漂ってる。


チビ、ごめんね。
私はもうちょっと優しくしてあげればよかったね。
きっと今は天国で、
マリ(チビの旦那。5年前に他界)と夫婦喧嘩しながらも仲良くやってるよね。

さよなら。チビ。


     Budda
                     ネパールにて。



念のため言っておきますが、
私は落ちていないので、その辺はご心配なく。
今日は実家で寝て暮らしておりました・・・

テーマ:たいせつなひと。 - ジャンル:心と身体

【2007/10/28 03:24】 | 家族 | トラックバック(0) | コメント(6)
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コメント
icoさんおはようございます。
そして伯母さん、icoさん、ご愁傷様です。
チビも大往生したのではないでしょうか。
ようやく夫のもとに行けて、チビも喜んでいるかも知れませんよ。
そういえば家の母も前に、父がもし先に逝ってしまったら、その一週間以内に迎えに来てもらうんだって約束したって言ってました。
僕も寂しがる母を見たくはないですし、それで幸せならば仲良くそうしてもらえるなら、寂しいけれど喜んで送ろうと思っています。
人間に限らず、出来ることなら自分の気持ちがどうこうではなく、やっぱり本人のいいようにさせてあげられるのが、一番の孝行ですよね。
【2007/10/28 10:09】 URL | tomo #-[ 編集]
>tomo様
こんにちは。
そしてどうもありがとうございます。
ほんとに大往生だったと思います。
多分、tomoさんの仰るようにマリの元に逝けて、
喜んでるかもしれませんね。

本人の思うように。
だから私は、時々考えていたんです。
この延命治療に意味はあるのか。と。
でもそれが生きるということなのかなーとか。
その辺はよくわかりませんが、今はチビの天国での幸せを願っています。
【2007/10/28 11:02】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
後悔の残る生き方はしたくないと思いつつ、でも、それを地で行くのはとても難しくて…
でも、そういう経験が人を育ててくれるんですよね。
【2007/10/28 15:56】 URL | Bulb #-[ 編集]
チビちゃん、最期まで偉かったと思います。
そして可愛がってくれた伯母さんも、お手伝いしていたicoさんも。
チビちゃん、今はきっと楽になってますよ。
うん。そう願いたい。
ココロよりご冥福をお祈り申し上げます。
伯母さんのことを考えると、私もいつか辿る道ですね。

【2007/10/28 22:07】 URL | 卯月 #-[ 編集]
>Bulb様
「後悔の残る生き方はしたくない」
それは私も同じです。
でも、最終的に、
「あぁーー幸せだったな」って思えたらいいなと思います。

チビも、幸せだったなって思っていてくれることを願ってしまいます。
【2007/10/29 01:18】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
>卯月様
こんばんは。
王子を大事にしてらっしゃる卯月さんに、
これを読んで頂くのは酷だな・・・なんて思いました。
ホントにすみません。
そしてどうもありがとうございます。

今頃チビは天国で幸せにお昼寝してることでしょう。
そう願いたいです。
【2007/10/29 01:24】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
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「うつ病、パニック発作」と診断された私が思うことなどを適当に・・・

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海外留学から日本へ帰国後、半年程の"留学ニート"を経て就職。
ところが働き始めて2ヶ月が経った頃、鬱病と診断されました・・・
パニック発作も起こしつつ、なんとか2ヶ月耐えて働くも、ついに休職。
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