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溢れたコップ  6
(これまでの話は、カテゴリー「うつ発症から退職までのハナシ」をお読み下さい)




火曜日。

睡眠薬(マイスリー)を飲んで寝たが、
夜中に何度も目が覚め、夢見も悪かったため、
前日のように朝から辛かった。

それでもこの日は、先輩と共に外に出る予定が入っていた。
休むわけにいかない。


なんとか這うようにしてベッドから抜け出し、
顔を洗って、歯を磨いて、メイクをして、ブローをして・・・。
毎朝当たり前にやっていることなのに、
とてつもなく億劫で、時間がかかって、手際が悪い。


愛用の香水、シャネルの「CHANCE」を一吹きするも、
もう私には、チャンスを与えてくれる気がしなかった。

ストッキングを履き、
スーツを着て(毎日スーツでした)、バッグを持って、家を出る。

会社までは、たった30分の道のり。



いつもと同じ地下鉄。
いつもと同じ混み具合。
とりわけ"満員"ではない車内。



電車に乗り込んで一駅。


「ヤバイかも・・・・パニック発作が来そう・・・・」

と思ったが、遅かった。
もうドアは閉まっていた。


目の前が白くなり始め、焦点が合わなくなってきた。
必死につり革を握りしめる。
汗がタラタラと額から流れる。
耳鳴りがして、眩暈がして、フラフラと、倒れそうになる。
吐き気がやって来て、今にも車内で吐きそうで、必死にこらえる。
気持ちの悪さで涙が出た。
心臓がバクバクと音を立て、
もうどうしていいかわからなくなって、気が遠くなりそうだった。


地下鉄の一駅の間隔なんて、たかが知れてる。
たった2分だ。
でもその2分が、果てしなく長く感じて、
「早く、早く、早く」
「どうしよう、どうしよう、どうしよう」
「吐く、吐く、吐く」
とどれほど思ったことか。



電車がホームに入り、ドアが開く。
もう、真っ直ぐ歩けない。

なんとか近くの駅員さんの所まで辿り着き、
 「すみません・・・・
  具合が悪いんですけど・・・
  休ませてもらえませんか・・・・」

私の顔色が相当悪かったのか、
 「大丈夫ですか?歩けますか?」

と聞かれてしまった。笑

大丈夫だと答えると、事務室の場所を教えてくれた。



フラフラしながら、ゆっくり歩き、なんとか事務室にたどり着き、
休ませて欲しい旨を伝えると。


「救急車呼びますか?」


ぎょえぇっ!!

もちろんお断りして、事務室のベッドに寝かせて頂いた。


また、涙がとまらない。

なんで気持ち悪くなっちゃうんだろう。
会社に行かなきゃいけないのに、
今日は予定が入ってるのに・・・・。


会社の始業時間になってしまって、
電話をかけなくてはいけない。
携帯が圏外になっていたため、
駅員さんに電話を借りた。

ボタンを押すのがツライ。
呼び出し音がツライ。
胃が縮まる思いがする。
また吐き気がこみ上げる。

 「おはようございます。icoですが・・・」
 「おぉーーーおはよう。どうだ?」
 「あの・・・電車で具合が悪くなって、今○○駅で休ませて貰ってます。
  申し訳ないですが、しばらく様子見させてください。」
 「大丈夫か??無理するなよ。」
 「はい・・・
  それであの・・・今日、●●さんと約束をしていたんですが・・」
 「●●には俺から連絡しておくから。」
 「どうもすみません。ご迷惑お掛けして申し訳ありません。」

会話はそれで終わった。



その後、もう少し駅で休ませて貰った後、
タクシーに乗って、某大学病院へ行った。

激混みの中、内科に行き、
ドクターと話をして、
尿検査、血液検査、心電図、レントゲンを。

そして、ひたすら順番を待ち、診察に至るも、
結果は
「何も問題なし」



別に、どこか悪いのかと心配していたわけじゃない。
どこも悪くないのはわかってた。
ただ「確証」が欲しかっただけ。

「他はどこも悪くない。原因はウツであり、これはパニック発作だ」

と、目の前に突きつけて欲しかった。
そうしたら、自分の中で諦めがつくような気がしていたから。

お会計は約8000円。
高い確証代だ。


会社に電話をかけたが、
 「今日はこのまま休んでゆっくりしなさい」
と言われた。




病院から外に出ると、小雨が降っていた。

確証が欲しくて自ら病院に行ったのに、
自分が情けなくて、惨めで、泣けてきた。

おまけにタクシーがなかなかつかまらなくて、さらに涙が出た。
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テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

【2007/08/16 03:33】 | ウツ発症~退職までの話 | トラックバック(0) | コメント(4)
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コメント
>rose様
そんなに共感して頂けて、嬉しく思います。
頑張って書いてる甲斐があります☆
どうもありがとうございます。

満員電車、ツライですよね。
普通に、健康だったとしても大変なのに、
こんな状態だと益々ツライです。

でも、いつか問題なく乗れるようになる日が来ますよ☆
お互い気長に待ちましょ☆
【2007/08/16 22:06】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
>Bulb様
毎回コメントありがとうございます☆
今日は、結局今朝5時に寝て、8時起き。
用事があったためエスタロンモカをのんで乗り切りました・・・・
何やってるんでしょ、私。苦笑

パニック発作、ツライですよね。
死んじゃうワケじゃないってわかってても、
どうしようもなく不安になるし、
ぶっ倒れそうになるし・・・・。
私ももう、あんな経験したくないです。
【2007/08/16 21:51】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
こんにちわ、icoさん。
どうしてでしょうか・・・icoさんのブログを読んでいるとどうしても共感してしまいます。実は私満員電車が本当に嫌い。一度icoさんと同じような症状になりました。ヘロヘロ状態だったのですが駅員さんに声をかける事が出来なくてその場でしゃがみこみました。私の場合はうつが出てしまったのでしょうね、会社への連絡そして締め付けられるようなそんな思い。どこも悪くないのにどうしても検査して欲しい気持ち分かってわかって仕方ありません・・・。
きっと雨が涙をぬぐってくれているはずだから安心してください。
【2007/08/16 13:32】 URL | rose #hsdP.8Jg[ 編集]
icoさん
おはようございます。
今日もなかなかお休みできていないみたいですね。ゆっくり休みたいですよね…
私も、病院に初めて行った時は、もう駄目だ。誰か、助けて。と言う気持ちがあったと記憶してます。
電車でのパニックも本当に辛いですね。
私もたまに発作があります。
正直、マジでやばい!って感じになりますよね(汗)
もう、あんな経験はしたくないものです(苦笑)
【2007/08/16 08:54】 URL | Bulb #-[ 編集]
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うつ日和。


「うつ病、パニック発作」から脱却。日々のことや旅のことなど徒然に・・・

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ico

Author: ico
age:33
大学時代はバックパッカー。卒業後海外留学。
日本へ帰国後、半年程の"留学ニート"を経て就職。
ところが働き始めて2ヶ月が経った頃、鬱病と診断されました・・・
パニック発作も起こしつつ、なんとか2ヶ月耐えて働くも、ついに休職。
そして追い出され退職。
周囲の協力の下、なんとか這い上がったはずなのに、気付けばオーバー30、フリーター。
歳は崖っぷち、人生は壁だらけの四面楚歌・・・
でもね、悲観はしてない。
没关系,慢慢儿走!


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