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溢れたコップ 30 (最終話)
気付けばこの自己満足な連載を放置すること4年半。
中途半場に放置するのもイヤだと思って。

また最初に「うつ病」と診断されて会社を辞め、
5年が過ぎた今、思うことも多々あり、
それらを書こうとしたときに、
どうしてもこれを完結しておかなけれなと思ったので・・・
(当時のことは思い出せないことも多々あるけれど)

なんとかこれで完結させようと思う。
かなり強引だけれど。

(これまでの話は、カテゴリー「うつ発症から退職までのハナシ」をお読み下さい)




会社を辞めて4か月が過ぎ・・・
実家と東京、半々の生活が続いた。

季節は冬になったけれど、
減った体重は戻らず、そのまま。

電車は相変わらずキツくて、人ごみもダメで、
東京ではいつもサングラスとi-podが手放せなかった。

2週に1度病院に行き、大量の薬を飲み、
好きだったお酒はほとんど飲まない生活となった。
(発病から1年は、ほとんど飲まなかった)



なんとか「普通」のようにいられる日もあれば、
ダメな日もあり、
そして「何か」ある度に躓き、奈落の底に落とされるという連続。
泣き、布団にくるまり、ミノムシになり。

ただその理由が「会社」や「仕事」であることは少なくなっていった。
勿論会社に対して申し訳ないと思い続けてはいたし、
それが私を苦しめてはいたけれど、
直接的な落ち込みの理由ではなくなっていった。

理由は「伯母」や「自分」になっていった。
東京にいるときは、伯母を受け付けず、
部屋にこもったり家出を繰り返したり・・・。



恐らく、「諦め」みたいなものが生まれていったのだと思う。

コップはいっぱいになったままだったし、
その後も病気は続いた。
ただ、「時間が解決してくれる」という言葉はある意味正解で、
時間が経つごとに、その会社そのものに対する拒否反応は薄れていった。


     *     *     *


私のコップを溢れさせてしまったのは会社。
一度溢れてしまったら、もう元には戻らない。

1滴、たった1滴注ぎ足されるだけで、また溢れる、
その繰り返し。
その1滴がどんな理由であれ、溢れるのは変わりがない。


休むことも大変だったけれど、
なんとか休み、心に休息を与えた。
コップに貯まった水が減って、少し注ぎ足す位では溢れなくなる、
そこに至るまでには結局2年の時間を要した。

「そろそろコップがいっぱいになっちゃうなー」
と自分で気付くようになるまでは、更に1年以上の時間を要した。

私は沢山の時間を犠牲にしたのみならず、
お金や人や自信、職、夢、将来、目標・・・・
本当に沢山のものを失った。
今でもその失ったものたちに苦しめられる。
(特に、どうしても職探しは難航する。
 在籍だけでも残しておいてもらえたら、
 もし私が社会人でなく学生だったら・・・と思わずにはいられない。)


そこまでに犠牲を払っての、今のなんとかの日常だから。
だからこそ、もうコップを溢れさせることなんてしたくない。

落ち込み、泣きながらも、
必要な無理と不必要な無理とを見極め、
自分の心に耳を傾け、
周りに流されず、
自分を大事にしていこうと思っている。



余談だけれど。
会社の友達のKちゃんもその後会社を辞めた。
彼女も病院通いをすることとなった。
同部署にいた唯一の女性の先輩は、他部署に移ったと人づてに聞いた。
そのほかの話は知らない。

(おしまい)
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【2012/07/25 02:19】 | ウツ発症~退職までの話 | トラックバック(0) | コメント(4)
<<5年が過ぎて、思うこと。 | ホーム | 恐らくGAD。>>
コメント
> ふじねこ様
こちらこそはじめまして。
コメント頂きどうもありがとうございます。

近々退職とのこと、お疲れ様でした。
ゆっくり心も身体も休めてくださいね。

2007年は一番大変だった時期ですね・・・
自分で読み返しても「大変だったなぁ〜」と涙こぼれそうです(笑)

病気にならない、病院へ行くに至らない、
それに越したことはありません。
気付かず、気付きながらプライド故にしがみついてしまった私も悪いのです。
心のSOSを見逃さず決断をされたことはすごいと思います。
どんな決断にも勇気やパワーが必要ですから。

またゆっくりふじねこ様のところへお邪魔させて頂きます。
明日も金の微糖パワーでなんとか吹き飛ばされぬよう持ち堪えてくださいね。
【2012/12/25 17:31】 URL | 管理人 #uuf86eIY[ 編集]
ico様、初めまして。
偶然立ち寄ったふじねこと申します。
私も近々退職ですので、人事と思えず思わずの書き込みになります。

大変だったなあ・・と、なんとお声を掛けて良いのかわかりませんが、よく見ると2007年の記事。時間が解決してくれてたら良いですね。

鬱病でもなく、まして病院さえかかった事の無い私ですが、コップの水量が上がって来た嫌な感じのところで辞めます。仕事もなにもわからないうちにで常識的には甘いんでしょう、もう少しの辛抱、なに考えてんだい、という声が飛んできそうですが、なにより自分の嗅覚に従う事にしました。んな事言ったって、いい加減年ですもん、わかるんだな。

明日も仕事。寒い中30分掛けて遠い駅まで歩くの。大きな川の橋を2つ渡るんですよね。冷たい風がビュウビュウ。途中に100円自販機でホット缶・WONDAの「金の微糖」を買って飲みながら歩く。煙草をくゆらせ・・

もう行くの止そうぜ、ブッちぎっちまえよ、と9割9分思ってるんですが、足が勝手に家を出てしまうのね。アー出ちゃった、って。そしてコップは家に置き去り。で、会社に着くと自分の机にコップが置いてあるの。そんな毎日でした。

思うのは・・icoさんも私も、ルールが自分だったらなあんにも苦労なんてないのにね。カク、カク、カク、と直角にばかりなんて歩けないですよ。公園を突っ切って、緑や水溜りを見てニョロニョロ行きたいですもんね。

お初なのに図々しいと思われるかもしれませんが、自HPも載せておきました。「誰でも足跡掲示板」など書き込みできます。もし良かったら音楽など聴いていって下さいね。HPでは元気そうにみえ、また自分でも鈍感と思ってたのに、明日の事を思うと掌に汗が(ホントに)。
【2012/12/24 22:57】 URL | ふじねこ #XAH5wgA.[ 編集]
>鍵コメ様
こんばんは。

私は自分に言い聞かせる意味で書いてるのかもしれません。
だって実際は、なかなかうまく前を向けなかったり、
引き戻されたりすることも多いから。

どうしても今の景気のせいや、
状況のせいにしたくなりますし、
この生まれ育った時代を憎みたくもなります。

自分を大切にすることと、
自分を甘やかす、甘えることの境界がわからなくもなります。

それでも、「逃げる」ことは「負ける」ことではないと気付き、
甘えることは必ずしも悪ではないのかなと思うようになりました。
それは少し進歩したかなーと・・・。

仕事に関しては、巡り合わせというものもありますが、
願わくは、もう少し正当に評価してくれる世の中になってくれたらと。
私はともかく、
周りを見ていてもそう思います。

ぜひ機会頂けたら嬉しいです~
ここに書けない話も沢山ありますから・・・苦笑
【2012/07/26 01:52】 URL | 管理人 #uuf86eIY[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2012/07/25 22:20】 | #[ 編集]
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うつ日和。


「うつ病、パニック発作」から脱却。日々のことや旅のことなど徒然に・・・

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ico

Author: ico
age:33
大学時代はバックパッカー。卒業後海外留学。
日本へ帰国後、半年程の"留学ニート"を経て就職。
ところが働き始めて2ヶ月が経った頃、鬱病と診断されました・・・
パニック発作も起こしつつ、なんとか2ヶ月耐えて働くも、ついに休職。
そして追い出され退職。
周囲の協力の下、なんとか這い上がったはずなのに、気付けばオーバー30、フリーター。
歳は崖っぷち、人生は壁だらけの四面楚歌・・・
でもね、悲観はしてない。
没关系,慢慢儿走!


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