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溢れたコップ  10
このブログを読まれている方々は、
icoってすぐ泣く子なんだと思われているかもしれません。
でも本来、私は泣かない子なんです。


子供の頃、泣くと母に叱られました。
 
 「あぁぁーーーうるさい!!
  泣くんだったら何処か行って泣いてくれ!」
 
 「泣いて済むんだったらお母さんだって一日中泣いてるよ!!」

なんてよく言われてました。笑

「涙は女の武器」だなんて言われたりしますが、
つまり母は、武器としての涙はいけないと教えたかったのだと思います。
泣いたら終わりになる、それはいけないと。ずるいんだ、と。

だから私は泣かない子に育ちました。
泣きたいことがあっても、隠れて一人で泣く子になりました・・・


(これまでの話は、カテゴリー「うつ発症から退職までのハナシ」をお読み下さい)




さて、金曜日。


前日、Kさんに「明日は行きます」と約束をしてしまった。
だから会社に行かなきゃ。

ちゃんと病気のこと、話さなきゃ。
多分理解してくれる。

今週も、今日一日で終わりだから。
一日くらい乗り切れる。



・・・・・でもダメだった。

どれだけ自分を勇気づけても、
どれだけ理由をくっつけても、
頑張っても、頑張っても、
どうしても会社に行けなくて、涙が出てくるのだ。


結局は、また電話をする羽目になる。
これで5日連続。
地下鉄に乗るのが怖いどころじゃなく、
もう、電話をするのさえ怖い
そして電話をかける事が怖いだけでなく、電話がかかってくるのも怖い
電話の着信音や電子音、全てが恐怖なのだ。
その音がする度に、必要以上に驚き、動悸が収まらなくなる。


 「おはようございます・・・icoですが・・・」

この日は、SさんではなくUさんが電話に出た。

 「おぉ、お前大丈夫かー?」

 「はぃ・・・・
  申し訳ありませんが、様子を見て出勤させてください。
  行けそうだったら途中から行きますから。」

 「今週はもう今日だけだし、無理して来なくていいぞー。
  ゆっくり休めよ。」


なんで、こんなどうしようもない私に優しいんだろう。
迷惑ばかりかけてるのに。

いや、もう私に呆れてるのかな。
去年入社した女の子はすぐ辞めちゃったらしいから、
「またか・・・コイツも根性なくて辞めるのか」
と思ってるのかな。
多分そうだ。
もう諦めてるんだ。

私は、どうしたらいいんだろう。
ひたすら考えた。
でも答えなんて出ない。

せめてもの、私に出来ること。
それは、とりあえず休職届を出すこと・・・なのだろうか。
受け付けてくれるかは別として。


もう、決めた。
会社に休職を願い出る。
なんでこんなにモタモタしてたんだろう。
行動力は私の長所だったはずではないか。



お昼過ぎ、重たい身体を引き摺って、
何とかシャワーを浴び、メイクをする。
もう食欲なんて何日も湧いてこない。
ストッキングを履いて、スーツを着て、家を出た。


タクシーに乗って、病院へ。
ドクターに「診断書を書いてください」と告げる。
書式も、用紙も問わない、ただ会社に出すだけの診断書。

 「休むことにしたんだね・・・。
  期間と病名はどうしますか?
  鬱ではなく、自律神経失調症と書くこともできますよ。」

 「鬱病でかまいません。
  期間は・・・普通はどの位休むものなんですか?」

夏休み程度、つまり1ヶ月~2ヶ月休むのが普通ということで、
とりあえず「1ヶ月程度」にしてもらった。
また、後々の逃げ道を用意するため
病名も「鬱」ではなく「鬱状態」という風に書かれた。


お会計は、5000円程度。
たった一枚の紙に記入し捺印して、封をしたものなのに・・・
病院通いを始めてから、お金が簡単に飛んでゆく。



そして、意を決して地下鉄に乗った。
幸いにも座ることができたが、怖い。
緊張も相まって、気分は最悪。
段々と汗が出てきて、気持ち悪くなってくる。

なんとか会社の最寄り駅まで持ちこたえ、電車を降りる。
「会社に行く」というあまりの緊張と恐怖とで
吐き気が込み上げた。

駅のトイレに駆け込むも、吐けない。
こういう時の奥の手、
指をノドに突っ込んで無理矢理吐いた。
会社でも、よくこの奥の手を使って無理矢理はいてたな・・・何て思った。
食べるモノも食べてないから、吐くものなんて無い。
ただの胃液と水だけ。
それでも吐いてしまうと、少しラクになった。


一人の社会人として、これは最低限のことだから。
ちゃんと挨拶して、謝って、
休職を願い出よう。
頑張れ私!!

と自分に言い聞かせ、会社に向かった。
でもまた気持ち悪くなる。
ハンカチが手から放せない。
手は震え、心臓はバクバク音をたて、フラフラする。



なんとか会社ビルまでたどり着く。
ここまで会社の人間に会わなかったことが幸運だった。

玄関ホールに入って、またハンカチを握りしめ、
そしてエレベーターの前で「上」のボタンを押して・・・
エレベーターを待つことさえもどかしい。
ただ、辛い。ひたすら辛い。


10分にも20分にも感じられたその時間を待ち、
エレベーターに乗り込んで、「4」を押した。


もう後戻りはできない。
行くしかない。
ただ、診断書を出して、休ませてくださいって言えばいいだけ。
正直に話せばいいだけ。
私にできることはそれだけしかないんだから・・・・

(続く) 
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テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

【2007/08/29 12:27】 | ウツ発症~退職までの話 | トラックバック(0) | コメント(6)
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コメント
>Luckypower様
こんばんは。
ご指摘頂きどうもありがとうございます。
ACについては考えたこともなかったので、調べてみます。
どうもありがとうございます。
【2007/09/03 02:50】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
はじめまして、ランキングから来ました。

IcoさんはAC=アダルトチルドレンかもしれませんね。お母様との関係で「だから、私は泣かない子に育ちました」というとこを読み、そう思いました。

ACに付いて説明すると長くなりますので、AC、またはアダルトチルドレンで検索してみて下さい。思い当たる点があればそうだし、そうでない場合は違います。

ちなみに私も長年アメリカに住んでましたが、渡米当初、片想いと失業のダブルパンチで鬱になった経験があります。
その時の体験はこちら→http://lifepower.blog12.fc2.com/blog-entry-140.html

ご参考になりましたら幸いです。
【2007/09/02 21:06】 URL | Luckypower #r9yz0FTA[ 編集]
>卯月様
こんばんは。
私も、自分が情けなくて泣くだけでなく、
涙もろくもなりました・・・
人様のブログを見てなくこともしょっちゅうですし。笑

>「卯月の涙はインチキ」と言う人もいたりしました。
ひどいですね・・・・・
私だったら人間不信になってしまいそうです・・・・

涙が出るのも症状の一つだから、
良くなったら今ほど泣くこともなくなると思います☆
【2007/08/29 22:57】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
>Bulb様
こんばんは。
今日の面談は・・・大丈夫でした?
確かに男性にとっては、武器として涙は辞めてほしいですよね・・・苦笑

母とは昔から仲が良かったですが、
子供の頃はこの厳しさがイヤだった時期もありました。
今となっては良かったと思ってますけど。笑
【2007/08/29 22:54】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
私は昔から涙もろかった上に、この病気になってから更に輪を掛けて泣くようになりました。
今の状態は誰にも見せてないから、泣いてる姿を見る人は数えるほどしかいないけれども、
以前の私を知る人は あまりに涙もろい私を見て、「卯月の涙はインチキ」と言う人もいたりしました。
嘘泣きなんかじゃなくて、本当に泣きたいから泣いてるだけなのに。
それを言った人が、私の好きだった人だから余計にショックでした。
今はもう連絡すら取ってませんが。
涙を武器に使っているわけではない女がいるということも理解してもらいたいもんです。。。

【2007/08/29 22:24】 URL | 卯月 #-[ 編集]
icoさん
こんばんわ。
私も、この病気になって以来、涙もろくなりました。なぜだか不思議です…
自分を責め続けてしまうことにも、最近慣れてきた気がします(涙)
武器としての涙は、無いほうが助かりますね(苦笑)
それにしても、ホント、素敵なお母様ですね。
【2007/08/29 20:39】 URL | Bulb #-[ 編集]
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うつ日和。


「うつ病、パニック発作」から脱却。日々のことや旅のことなど徒然に・・・

profile

ico

Author: ico
age:33
大学時代はバックパッカー。卒業後海外留学。
日本へ帰国後、半年程の"留学ニート"を経て就職。
ところが働き始めて2ヶ月が経った頃、鬱病と診断されました・・・
パニック発作も起こしつつ、なんとか2ヶ月耐えて働くも、ついに休職。
そして追い出され退職。
周囲の協力の下、なんとか這い上がったはずなのに、気付けばオーバー30、フリーター。
歳は崖っぷち、人生は壁だらけの四面楚歌・・・
でもね、悲観はしてない。
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