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溢れたコップ  13
(これまでの話は、カテゴリー「うつ発症から退職までのハナシ」をお読み下さい)




運命の火曜日。

「会社に行く時間に起きなくてもいいんだ」
そう思っても、やっぱり目が覚め、
そして
「電話した方が良いのかな・・・」
と一頻り悩む。

もう電話かけなくていいんだよって自分に言い聞かせて、
何だか申し訳ない気持ちと共に二度寝を決め込んだ。


お昼に起きて、ボーーっとする。
テレビを見ても、面白くもなんともない。
というより全然頭に入らなくて、
スルスルと情報が頭の中を通過していく感じ

そして、
世の中は動いているのに、止まってる自分が情けなくなり、
世間の皆様に申し訳なくなった。



ソラナックスを一錠飲んで、
亀のようにゆっくり準備を始めた。

「行きたくない」と思いながらシャワーを浴び、
「どうしよう」と思いながらメイクをして、
「行かなきゃ」と思いながら着替えをして。

Oサマにしてみれば、自分の目で見もせず、
自分で直接話もせず、
いきなり休職させるわけにもいかないだろう。
当然だ。
だから、私は絶対にいかなきゃならないんだ。


心配だから早めに出ようと思っていたのに、
ノロノロしていたら結局時間に余裕は無くなっていた。



タクシーに乗ろうかとも思ったけど、
時間も時間だし、混んでる電車と逆方向だったため、
意を決して地下鉄に乗ることにした。

地下鉄は空いていて、幸いにも座ることが出来たため
なんとかipodで誤魔化しつつ2駅を耐えることが出来た。



またもゲロ吐きそうなほど緊張して、
頭クラクラしながら、改札の前でOサマを待った。

改札は、当たり前だけど帰宅するサラリーマンの姿で溢れていた。
イヤになるほど彼らの姿が目に留まる。

世の中沢山の人が会社に行ってるのに。
みんなそれなりに大変な思いや、辛い思いをしてるのに。
それなのに、なんで私は会社に行けないんだろう。
仕事はしたいのに。
なんで電車に乗るのがこんなにも辛いんだろう。
なんで私は・・・・
ナンデダロウ?
私は・・・・社会不適合者なのだろうか。
私は・・・・不良品???


そんな思いが頭を駆けめぐった。



程なくOサマが現れ、
 「おぉーー大丈夫か?顔色悪いぞー?」

 「ご迷惑お掛けしてすみません。
  電車乗ってきたのでちょっと・・・・」


そして二人で駅近くの居酒屋へと入った。
食欲がないという私に気を遣ってくださって、
軽いものを何品か注文し、ビールで乾杯した。

 「いやーー驚いたよー。
  出張から帰ってきたらいきなり話聞いてさー」

 「ほんとにすみません。」

 「いやいや、いいんだ。
  それでどうなんだ?体調の方は?」

金曜日にMさんに話したのと同じ様なコトを話した。
そして
「花粉症の例え話のように、コップが溢れてしまったのだと思う」
と伝え、この一週間のお詫びをし、お礼を言った。


先日書いたこの記事にも関係してくるのだけど、
私は、どれだけ鬱が酷い状態でも他人にはそれを見せたくなくて、
なんとか笑顔を作って、
なんとか面白い話をして・・・と頑張ってしまう。

この時も勿論そう。

だから病気の話が終わった後は、
会社の話や、海外の話、家族の話などなどで盛り上がり、
楽しく時間をすごした。



そして。
 「とりあえず1ヶ月、ゆっくり休みなさい。」

 「はい。ありがとうございます。」



 「僕は、会社に来られそうなときは出てきた方が良いと思うんだよなー」

えっっ・・・・・・


 「それから、1週間に1回は、僕に電話で連絡してくれ。」


・・・・・・・・・えええぇっっっ!?


・・・・・・・・・orz (涙)


電話するのがどれだけ辛いのか、力説してもしょうがない。
どうしよう・・・・・

とっさに
 「名刺1枚頂けますか?メールします!」

と言うと、
 「あ。そうだな。じゃあメールくれ。」


ということで、なんとか電話は回避できた。


別れ際、
 「ico君にはみんな期待してるんだし、頑張って戻ってこい。
  あ、こういうこと言っちゃいけないのか。笑」

と仰ってくれた。
確かに「頑張れ」という言葉は言われて辛い時が多い。
でもこの時のこの「頑張れ」は、全然辛くなかった。
むしろ、有り難かった。

改札で、「余計なコト考えずにしっかり休めよ」
と言われ、握手して別れた。



そして、私はまた、なんとか2駅堪え忍んで家に帰った。


家に帰ったら帰ったで、いつもの如く
「余計なこと言いすぎた・・・・」
と自己嫌悪に陥って、会話を振り返って反省してみたり、凹んでみたり。
また、
「一週間に一回は連絡する」
という重圧がのしかかり、押しつぶされそうになった。



でもこれで、晴れて休職が決まった。
やっと実家に帰れる。
そう思うと、ほんの少しだけラクになった気がした。

(続く)
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テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

【2007/09/07 03:33】 | ウツ発症~退職までの話 | トラックバック(0) | コメント(4)
<<おとんの話。 | ホーム | 溢れたコップ  12>>
コメント
>tomo様
こんばんは。
コメントありがとです!!

みんなにウツである事を告白できたtomoさん、すごいと思います。
私なんてギリギリまで会社に言えなかったし、
今でも友達にも言ってないし、隠し通しています。
だから余計に尊敬してしまいます。

腫れ物に触るように扱われたくない、
でも普通にしているのが辛い・・・その状況わかります。
ホントーに大変ですよね。

でもちゃんと「あっち側」に戻れる日が来ると私は信じてます。
tomoさんもちゃんと戻れますよ☆
みんなが元の自分に戻れるよう祈ってます。
【2007/09/08 02:26】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
icoさん、こんばんわ。
確かに自分は社会不適合になってるんだなあ、と思うときがあります。自分が「ダメ」な人間に思えるんですよね。
僕も今日研究室の飲み会で、みんなに「うつ病」だと告白しました。でもみんな「えー、全然そんな風に見えなかったー」って言われました。それはこっちが「そういう風」にしてるからなんですよね(笑)
なんか難しいですよね。みんなには心配してほしくないような気がして無理して疲れて。
でも僕らもいつか「あっち側」に戻れますよ。きっと。
【2007/09/08 00:23】 URL | tomo #-[ 編集]
>Bulb様
こんにちは。
自分は不良品なのかなー・・・
ホントにスーツ姿の人を見る度に悲しく、羨ましくなります。
でも違うんですよ。多分。
人ってみんな顔が違うように、その仕事に向き不向きがあったり、
感受性が違ったり、キャパが違ったり・・・・
そういうことなんじゃないでしょうか。

お互い病気を治って、あっち側に戻れることを祈りたいと思います。
【2007/09/07 13:35】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
icoさん
おはようございます。
社会不適合者。確かにそうかも知れませんね。
自分は、不良品なんじゃないかって思うこともしばしばあります。
特に通勤姿のサラリーマンや、スーツ姿の方を見た時に・・・
いつか、またあちら側の世界に戻りたいですね。
【2007/09/07 07:25】 URL | Bulb #-[ 編集]
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うつ日和。


「うつ病、パニック発作」から脱却。日々のことや旅のことなど徒然に・・・

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ico

Author: ico
age:33
大学時代はバックパッカー。卒業後海外留学。
日本へ帰国後、半年程の"留学ニート"を経て就職。
ところが働き始めて2ヶ月が経った頃、鬱病と診断されました・・・
パニック発作も起こしつつ、なんとか2ヶ月耐えて働くも、ついに休職。
そして追い出され退職。
周囲の協力の下、なんとか這い上がったはずなのに、気付けばオーバー30、フリーター。
歳は崖っぷち、人生は壁だらけの四面楚歌・・・
でもね、悲観はしてない。
没关系,慢慢儿走!


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