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溢れたコップ  22
(これまでの話は、カテゴリー「うつ発症から退職までのハナシ」をお読み下さい)




決戦の金曜日。


寝られなくて、どうしても寝られなくて、
朝方少しだけウトウトした程度で、
お昼に行動を開始した。

シャワーを浴びて、メイクをして、着替えて。

何を着ていくのかなんて、もう考えるのも辞めた。
ジーンズにパンプスに、カットソーという、
キレイめな、でもジーンズ・・・・といういつもの格好。

落ち付かなさが半端じゃなくて、
家の中をうろうろしていた。



約束は、某駅の改札に16時。
安定剤を飲んで、
間に合うように出かけるも、Oサマは既に来ていた。

 「お待たせして申し訳ありません」
 
 「おぉ。大丈夫かー?顔色悪いぞ」


そして二人で喫茶店に入った。
もちろん、喫煙席。
Oサマがコーヒーを頼み、
私は胃が荒れるからしばらくコーヒーは敬遠してたのだけど、
面倒だったから同じくコーヒーを頼んだ。

お互いコーヒーを飲みながら、タバコを吸いながら、話が始まった。

余談だが、うちの会社の人たちは、タバコとお酒とコーヒーを愛する方々が多く、
同じくそれらを愛する私としては
その辺はとてもラクだった。


口火を切ったのはOサマ。
 
 「調子はどうだ?
  いやー、メール読んでびっくりしたよ。
  そんなに悪い状態だとは思ってもいなかった。」

 「はぃ・・お陰様で前よりはよくなりました」 (嘘だ。良くなんてなってない。)

 「今は大丈夫なのか?」

 「多少緊張していると、その時はなんとか大丈夫です。
  (その分、後で反動が出たりもしますが・・・)」


先に白状してしまうが、
この日の会話は、私の頭の中からスッカリ抜け落ちている。


私は、ただ、「はい」と作り笑顔で話を聞いていただけだ。

Oサマが何を仰っていたのか、ハッキリ覚えていない。
ICレコーダーを忍ばせて、録音しておけば良かったと後悔してるくらいだ。

だから、多分こんな話だったという程度でしか書けない。
その辺はお許し願いたい。


 「ico君が仕事をしたいという気持ちは十分わかってる。
  ただ、会社は組織だから。
  このまま、というわけにはいかない。」

 「はい。」 (それは尤もだ) 

 「だからまずは病気をちゃんと治せ。
  そして治ったらまた私に連絡をくれれば、会社に戻って来られるようにする。」


・・・・・・・イミガ、ワカラナイ。



 「例えば、来週になって、会社に行けそうだったら行っていいということですか?」

 「いや・・・・それだと現場が混乱するから・・・」



・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
ソレハ、ツマリ、”クビ”ッテコトデスカ?


 「はい。わかりました。」

そう返事をしたものの、もの凄い孤独感に襲われた。

ごめんなさい。
「明日から無理してでも会社行きますから!!!!」
そう言いそうになった。

働き始めてから、その日に至るまでのコトが、
走馬燈の様に、頭の中を一気に駆けめぐった。

ワタシハ、ナニヲ、シタノダロウ。
ワタシハ、ナニヲ、シテイタノダロウ・・・・


 「今の状態で、他の会社で働けるわけじゃないだろ?」

 「はい。」

 「だったら、治して、うちに戻ってくればいい。
  うちの会社も、○○部だって××部だってある。
  色んな部署があって、色んな仕事がある。
  そっちをやったっていいじゃないか。
  それにうちは若い人材がいないから、いつでも受け入れる。
  みんな、君の実力は勝ってるんだ。」

 「ありがとうございます。」

 「来週は、○○に出張に行くんだよ。
  そこでプロジェクトを発足させることになってて。
  そういうところで、ico君の経験を活かせるだろ?
  君のやる仕事はまだまだいっぱいあるんだから。」

 「はい。」


その後は少し世間話をして。

 「彼氏はいないのか?」

 「いやーーーいないんですよー」

 「それがいけないんじゃないのか?彼氏作れ!」

 「そうですかねぇ・・・笑」

 「そうだそうだ。笑
  十分カワイイじゃないか。そうやって笑ってればすぐにできる!」

なんていう話や、Oサマが行かれる海外出張の話などなど。


最後に、

 「来週あたり、総務のT君から連絡が行くと思うから。」

そう言われて、喫茶店を出た。


なんだか足下がフラフラした。
頭なんか、全然回ってなかった。

私ハ、コレカラ、ドウシタライイノダロウ・・・・・
社会カラ、隔絶サレテシマッタ・・・・
ドウシヨウ。
怖イ・・・怖イヨ・・・。


そんなことが頭の中をグルグル駆けめぐっていた。
それでもとにかく、
平静を、普通を装っていた。


Oサマとは同じ路線の反対方向の電車に乗るため、
話をしながらホームに行った。


私が乗る方向の電車が先に来て、

 「がんばれよ。待ってるからな。」

そう言われて握手して、

 「どうもありがとうございました。
  ご迷惑おかけして本当に申し訳ありません。」

と頭を下げて、地下鉄に飛び乗った。


そして、地下鉄の中で、涙が溢れた。
他の人に見られないように、ドア際に立って、必至に隠した。


家に帰ってから、母に電話し、

 「お母さん、会社、クビになっちゃったよ」

泣かずに、そう言った。

 「そっかぁーーー・・・しょうがないね。」

 「うん。
  でも、私も会社に行かなきゃって思い続けるのは負担だし、
  会社にとって働けない人間を置いておくのも負担だし、
  お互いの為にこれがベストなんだと思う。
  治ったら、連絡すればまた雇ってくれるって。」

 「そっか。そう言って貰えてよかったね。」


電話を切って、私は家で、ただ何もせず、
ひたすら涙だけを流した。
泣こうと思ってもいないのに、無意識に次々と涙が溢れた。


決戦は、完敗だった・・・・


(続く)

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テーマ:うつ病(鬱病)、メンタルヘルス - ジャンル:心と身体

【2007/10/09 03:24】 | ウツ発症~退職までの話 | トラックバック(0) | コメント(6)
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コメント
>Bulb様
こんばんはー
仰るとおり、まさに大敗でした・・・・。
今、どう頑張って思い出しても、あのときの会話はこれ以上思い出せません。
ただでさえ記憶力が低下してるのに、
衝撃で、見事に抜け落ちちゃってるみたいです。苦笑

17日の山場、うまく乗り切れるよう祈ってます☆
【2007/10/10 23:22】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
icoさん
こんばんわ。
まさに決戦。しかも、大敗でしたね。。。
私は今のところ決戦の経験はありませんが、今度の産業医面談(17日)が、山場となりそうな気がします。
【2007/10/10 23:00】 URL | Bulb #-[ 編集]
>tomo様
こんばんは~☆
ご実家で静養中ですかーー
私もいつも実家ではひたすらダラダラしまくってますよ。苦笑
静養ってそういうものなのでは・・・ということで。

仰るとおり、今回というかこの病気を経験して、
今まで見えなかったモノが見えるようになった気がします。
今はまだ、自分のことで手一杯ですが、
治ったら、多分人として成長した自分がいるのでは・・・
と期待していきたいと思います☆
【2007/10/10 01:56】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
icoさんこんばんわぁー。
今実家に静養に来てるんですが、あまりにやる事が無く、
『何しよう…(´・ω・`)」
と思いながら、とりあえず映画借りてきて、
「(`・ω・´)シャキーン」
となるようにダラダラ過ごしている今日この頃です。(汗)

icoさんの、今日の文中にある「カタカナ」の部分。
気持ちよーく分かります!
何か自分の「恐れていた事」をいざ突きつけられたら、「エ、ナニ・・・。」みたいになりますよね!

でも負けた辛さを経験したからこそ、自分の何かが変わりますよね。
人に優しくなれたりとか☆

【2007/10/09 21:11】 URL | tomo #-[ 編集]
>yukki様
こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。

うつに対して、まだまだ社会全体での理解は得られていないと思ってますし、
また個々の会社にとっても、状況はありますし、
難しい問題ですよね。
ただ、些細なこと一つ一つが気になり、傷ついてしまう患者にとって、
上司からの連絡や、クビの宣告はかなりのダメージであることは確かです。

yukkiさんは、やっと働いてるイメージが湧いてきたとのことですし、
このまま快方に向かわれるコトを祈っています☆
【2007/10/09 19:03】 URL | 管理人 #WCSj23LI[ 編集]
先日、私もicoさんと同じように上司からお呼び出しがありました。私ではなく主人に来てほしいと。。
びっくりして、いったい何を言われるのやら・・・。その前日は怖くて怖くて眠られなかった。
結果は主人から見て私の様子はどうか。と、いうことと、今後会社に復職しようという思いで治療しているのかという確認でした。
最近やっと、会社で働いている自分を想像できるようになってきたんです。休職して10カ月経ってやっとです。
いいことなのかどうなのかわかりませんが、私の11年という勤務歴でなんとかクビがつながっているようです。
他の部署でも同じ病気で何年か休職しているという人もいるらしく・・・私は恵まれていますね。。
でも、いつ私も同じ状態になるのか。と、ビクビクしながら生活していることには間違いないのですよね。
【2007/10/09 09:45】 URL | yukki #-[ 編集]
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うつ日和。


「うつ病、パニック発作」から脱却。日々のことや旅のことなど徒然に・・・

profile

ico

Author: ico
age:33
大学時代はバックパッカー。卒業後海外留学。
日本へ帰国後、半年程の"留学ニート"を経て就職。
ところが働き始めて2ヶ月が経った頃、鬱病と診断されました・・・
パニック発作も起こしつつ、なんとか2ヶ月耐えて働くも、ついに休職。
そして追い出され退職。
周囲の協力の下、なんとか這い上がったはずなのに、気付けばオーバー30、フリーター。
歳は崖っぷち、人生は壁だらけの四面楚歌・・・
でもね、悲観はしてない。
没关系,慢慢儿走!


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